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発表者
981101
611

磁性と磁性体

山口伸也 長野県上田東高等学校
物理Uの「電気と磁気」の章に「磁石と磁場」という導入の単元がありますが、そこで「すべての物は磁性を持つ」ことを教えたいと考え、ネオジウム磁石を用いた一連の実験と、ここに紹介する強い磁場を使った反磁性の実験を取り入れています。また、磁石の性質や磁化を簡単に説明するときに磁区を持ち出しますが、磁区が揃う時に出る音(バルクハウゼン効果)を聞かせることも効果的ではないかと考え、演示実験をしています。
981102
113

運動の法則検証実験例

山口金三 茨城県立土浦第一高等学校 
幾多ある運動の法則検証実験装置の中で、本校ではアトウッドの器械を簡単に変形した装置を利用している。ここでは装置の紹介・実験例(解析法を含む)について述べる。
981103
411

重力場の強さと重力加速度の関係を探る実験

根本和昭 茨城県立日立第一高等学校 
場の概念の導入として、ニュートン秤を用いて、質量と重力が比例することを確かめ、比例定数を求めさせる実験を行った。また、「速球王」の落下時間から、重力加速度を求める実験も同時に行い、重力壕の強さ(N/kg)と重力加速度(m/s2〉が同等に扱えることを確認させた。この実験は、電場(電界)の導入として実施したものであるが、力学の導入に用いても効果をあげられるのではないかと考えている。
981104
1600

新課程物理の提案

川内 正 大阪教育大学付属高等学校平野校舎 
2002年からの新課程の指導要領は、週5日制時代を迎え、総授業時数が減少し、学習内容が精選される。これまで小学校・中学校で扱われていた内容が高校に押し上げられるであろうから、そのことと、21世紀の理科教育の見地から、高校物理の指導内容を考えてみた。また、標準単位数の考え方についても提案したい。内容的には、エネルギーの重視と学習しなくてもよいという項目を設け、波動、熱力学、交流の内容を軽減する提案をする。
981105
1500

波動分野でのシミュレーション型CAI教材の作成と実践

三井正一 石川県立金沢二水高等学校 
「波動」分野の授業では、媒質の動きや波形の時間的変化等を理解するため、多くの作図学習が実施されている。そこで、「媒質の動きや波形の変化が連続的に明示されることで、作図学習を補助し理解を深める」ことを目的として、約10年前より、シミュレーション型CAI教材を作成し、その授業実践をおこなってきた。授業後のアンケート結果では、「わかりやすい」とおおむね好評である。
981201
1600

進学へ向けての学習指導と生活指導

松永茂樹 新潟県立見附高等学校 
生徒の進学へ向けて基礎学力と学習習慣の定着をはかるために、生徒が書いたレポートを用いた、授業中の問題練習の方法を工夫した。また、クラス経営においては生徒との信頼関係の確立を重視し、グループ面談や個別面談を重ねることによって、生活指導を行うとともに学習の仕方についても個別に指導した。
981202
1500

コウモリさんの超音波体験システム

加藤隆弘 愛媛県立松山北高等学校 
コウモリは、超音波を利用して暗い洞窟の中を壁などに衝突せずに飛び回り、自分の子供に餌を運ぶことができる。このようなコウモリの不思議な能力・行動を児童・生徒に体験させることができるシステムを考案した。体験者は、開発した超音波距離計を装着し、コウモリになったつもりで、模型の洞窟に入り、周囲の壁までの距離の遠近を可聴音の高さに変換した音で把捉しながら進行し、一連の体験をさせる。応用として授業でも演示実験ができる。
981203
610

並行電流におけるローレンツ力の生因

山本文隆 長崎県立有馬商業高等学校 
これまで磁気力は電荷か共に動く(並走運動)ときのみ現れると考えられて来た。しかし磁気力の真の原因は電荷同士かすれ違うとき相対的に運動側の電荷電場か変化し、力の関わり方が変化することにあるのではないだろうか。磁気的引斥力は純粋に電荷の相対運動にのみ関係すると考えられる。現在、磁気力と電気力の関係の証明には3通りの方法か用いられる。しかしいずれも一短あり磁気力の生因にまでは至っていない。
981204
1600

旧制第四高等中学校の実験器具について

高瀬達也 石川県立羽咋高等学校 
金沢大学の前進である、明治・大正期の旧制第四高等中学校、高等学校当時の理学部の実験機器を調査、研究したもので、その中の音分野の縦振動を特に注目した。

981205

1099

物理IAの実践例−摂動の成長と共振、共鳴

井階正治 愛知県立豊田工業高等学校 
例年多くの学校でばね振り子の演示・生徒実験が行われていると思う。本校でも市販のバネを用いて周期の測定を中心とする生徒実験を行っているが、新任の時代から奇妙に思い、毎年実験をするたびに気になる現象があった。ばね振り子の縦揺れと横揺れの共振である。本稿では、小さい摂動がおもしろい現象へと成長していく好例としてばね振り子の共振とブランコおもちゃ、熱パイプの共鳴と授業実践例を紹介する。
981301
199

手軽にできる実験の工夫

出口雅文 愛知県立高蔵寺高等学校 
短時間で実施できる「手軽な実験」として、チョロQ用スピードメーターを利用した力学実験と、力のモーメントに関するつり合いの実験について工夫した。繰り返し実験による平均値をとらず、数回の(実験によっては1回の)実験で、物理理論を推論・検証できるデータが得られる実験として紹介する。
981302
310

波動実験に関する工夫

上杉寛子 福井県立道守高等学校
谷 正信 福井県立高志高等学校
三浦伸広 福井県立道守高等学校 

波動の分野で、定常波の実験を行うときの方法には様々な方法が知られている。今回は、大縄跳びの縄(電気コード)を用いた回転または、電気ドリルに取り付けた鎖の回転を利用した定常波の演示法について紹介する。さらに、アルミ棒をこすったときに生ずる基本振動数の測定方法と、大電流を用いたメルデの実験法について紹介する。
981303
1600

放射線指導の実践的研究

鶴岡森昭 北海道札幌開成高等学校 

近い将来の地球環境問題やエネルギー供給問題に取り組む上で避けて通ることができない環境要素として放射線があげられる。「放射線に関する興味」、「放射線は何か」、「身近な放射線」、「放射線の被害」、「放射線の利用」という調査項目で高校1年時に実施した調査を2年後の高校3年時に再度実施し、それらの変化を分析した。その分析によって、放射線指導の実践的課題が一層明確にされた。
981304
1600

楽しく深く実験しよう定番実験のひと工夫(力学・波動)

山下一郎 東京都立拝島高等学校 
増淵哲夫 中央大学杉並高等学校 
藤原博伸 女子聖学院高等学校  
田原輝夫 東京都立隅田川高等学校
定番の実験だと十分な時間が確保できずに諦めざるを得ない場合がある。しかし、15分でも時間がとれれば、ミニ実験として実現できる。また、同じ実験でも学校によって進度が異なったり、教師自身がマンネリの実験に飽きるときもある。そこで、定番実験にひと工夫を加えて、再び輝きを取り戻し、楽しみながら、さらに考察を深められるような実験(力学・波動分野)を紹介します。
981305
600

楽しく深く実験しよう(電磁気編)

宇田川茂雄 私立暁星高等学校 
小林雅之 東京都立青山高等学校 
飯野 誠 東京都立大山高等学校 
小室孝志 東京都立武蔵丘高等学校
定番の実験は、決められた時間内で、ちょうど作業を終えるように設計されています。しかし、実際の授業では、十分な時間が確保できずに、締めざるを得ない場合もあります。しかし、15分でも時間がとれれば、ミニ実験として実現できます。定番の実験にひと工夫を加えて、輝きのある、楽しみながら、考察を深められる実験を紹介します。
981401
1500

光の反射、屈折、回折の実験に便利な光学台

井坂 哲 茨城県立麻生高等学校 
光の反射・屈折・分散を学習する上で「虹」は、生徒にとって身近でしかも興味深い題材である。今までにも虹シートを使って、人工的に虹を作ることは試みてきたが、生徒の反応は「きれいだ」で終わってしまい、虹の原理まで探求しようとはしなかった。そこで生徒が主体的に実験に取り組み、生徒自ら実験を創造できる光学台の開発を試みた。
981402
1600

探究学習を取り入れた物理実験の実践

藤川清一 東京都立晴海総合高等学校 
理科教育においては、生徒の主体的な探究活動の重要性が叫ばれて久しい。多くの物理実験の中で、どのような実験を、どのようにとりあげれば「探究実験」になるのか、実験プリントの組み立て方を工夫し、指導の方法を模索しながら学校の実状にあわせた実験を行った。実験への導入、展開、考察の工夫によって、生徒の実験に対する意欲を喚起できることをここに報告する。
981403
1600

物理IB「探究実験プリント(波動・電気編)」の作成

山崎松吾 東京都立南高等学校 
閏間征憲 東京都立世田谷工業高等学校 
岡戸靖一 東京都立足立工業高等学校 
高橋 仁  東京都立忠生高等学校 
萩原 潔  東京都立八王子高陵高等学校 
藤川清一 東京都立晴海高等学校 
物理法則や物理の基本概念を、生徒に興味深くを学ばせるために、本質的で単純明快な演示実験(力学、電磁気分野)を授業の中に効果的に取り入れた実践を報告します。
981404
1600

物理の授業における演示実験の扱いについて

森井信行 三重県総合教育センター 
物理法則や物理の基本概念を、生徒に興味深くを学ばせるために、本質的で単純明快な演示実験(力学、電磁気分野)を授業の中に効果的に取り入れた実践を報告します。
981405
1500

空気の温度差で作る蜃気楼発生装置

萬谷芳樹 富山県立福岡高等学校 
萬谷芳樹 富山県立福岡高等学校 
富山湾は全国でも蜃気楼があらわれることで有名であり、その原理は、空気の温度変化によって屈折率の異なる空気層が形成されることによる。物理では光の単元で取り上げる場合が多い。この実験はニクロム線を不燃板で挟み、その板を熱くすることで板の直下、直上に空気の温度差を作り、実際の蜃気楼と同じ原理で春の伸びる蜃気楼や倒立する蜃気楼、あるいは冬の蜃気楼現象を再現する。