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996101
科学的に探究する能力と態度を養う課題研究  の実践−植物色素を題材とした化学から総合学習へのアプローチ−

岩藤 英司  東京都立第三商業高等学校
田中 一彦  東京都立成瀬高等学校   
内記 昭彦  東京都立成瀬高等学校   
宮内慎太郎  元東京都立成瀬高等学校

「色はどうして見えるのだろう」という課題のもとに、身近な天然素材の一つ「タマネギの外皮」を題材として、分離・同定・化学反応等の実験を通じて探究の過程を経験し、更に物理・生物・家庭科・美術等の教科と横断的・総合的に連携した化学実験プログラムを構築し、高校三年生を対象に実践した。その結果、全体的に生徒の高い興味・関心を持続し、化学の研究に対する良好なイメージを得ると共に、総合的学習としての可能性が見い出された。
996102
「考え方」を学習内容として取り扱うことで、生徒が「考察」を書けるようになった実践例 〜高校生物の探究活動におけるアプローチ〜 日高 英智   鹿児島県立末吉高等学校  
探究活動において、はじめて実験報告書を書く生徒は「考察」の部分を書くことが困難で、その指導も大変であると思われがちである。しかし、1年間の取り組みの結果、科学的に考えるための基本的事項を学習内容として体系づけることによって、はじめて実験報告書を書く生徒でも、実験結果から科学的な「考察」を書けるのだということを実証した。
996103
新しい環境教育の模索  〜国府台高校における環境教育の授業実践(4) 川勝 健二郎  千葉県立国府台高等学校    
岩田  孝昭  千葉県立国府台高等学校     
名取  龍彦  千葉県立国府台高等学校  
国府台高校では1996年より「環境科学」の授業を実施している。これまで自主作成のプリントを使用して授業の資料としてきたが、デジタルデータとして再利用することを考え資料のCD-R化を目指した。
996104
びわ湖・ミュージアムスクールについて

江島 穣   滋賀県立琵琶湖博物館   

びわ湖・ミュージアムスクールに関しては、子どもが主体的に体験活動を進めるための環境学習プログラムを持ち、博物館の学芸員、学校の教員が支援する。博物館の体験活動では、子どもは、テーマごとに展示見学、調査、観察、実験等を行うが、活動を通して「考える」ことに重点をおく。そして、この活動が学校の学習や地域の活動につながることをめざす。
996105
環境ホルモン(外因性内分泌撹乱化学物質)の取扱い 金沢 弘訓  愛媛県立三崎高等学校  
巻き貝の一種であるイボニシの生殖異変(インポセックス)は、船底や漁網に以前使われていた有機スズが、環境ホルモンとして働いているためと考えられている。今回、身近な海におけるイボニシの様子を調査、観察したところ、生殖異変の実態が浮き彫りとなった。そこで、生徒の環境問題に対する意識を高めるために教材化を試み、さらに環境教育のあり方を考察した。
996106
北海道高校理科の現状調査

鶴岡 森昭   私立札幌開成高等学校
小原 伸彦   北海道江別高等学校
梅原 宏之   私立札幌開成高等学校
三浦 隆詔   北海道恵庭北高等学校
山田 大隆   私立札幌開成高等学校
横関 直幸   私立札幌平岸高等学校       

現行学習指導要領へ移行が完了してから3年が経過した平成11年度に、北海道高等学校理科研究会カリキュラム検討委員会が北海道内の全ての高等学校を対象にして『高校理科の現状調査』を実施した。総数で366課程毎に調査用紙を郵送したが、期限日までに217課程の理科主任から回答が寄せられた。そのアンケート調査の報告である。
996107 山梨県高校理科部会による理科教育振興案 石原 高裕  山梨県高等学校教育研究会理科部会 理科教育検討委員会  
まずは、山梨県内の高校2年生400名による理科及び科学技術に対するアンケート結果から、生徒の意識の現状を把握した。生徒は実験実習を主とした理科授業をのぞんでおり、自分の身の回りのことを取り上げた総合科目的なものに深い関心を抱いている。一方、現在理科教育や科学技術関係の職にある者の聞き取り調査から、生徒が将来科学技術に携わるようになるには、小さい頃から自然科学に直接触れたり積極的に働きかけたりする事が大切で、それらの行動に対し多くの意味で何らかのフィードバックがあった場合、その興味関心が強まることがわかった。これらをもとに理科教育振興案を考えた。