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003101

オオアカウキクサを利用した空中窒素固定型共生の観察 伴 幸成   愛知県立一色高等学校
オオアカウキクサを利用した空中窒素固定型共生を観察するための実験を開発した。空中窒素固定型共生としては、マメ科植物と根粒菌の関係を取り扱うのが一般的であるが、根粒菌は透明で観察しにくいため、色素をもち観察しやすいランソウ類とシダの一種であるオオアカウキクサの共生の観察を考案した。原核生物の一種であるランソウ類を観察することは、細胞の進化を理解させるためにも役立つと期待される。
005102
総合的に学習する地球環境問題 細山 光也   愛知教育大学附属高等学校
櫛田 敏宏   愛知教育大学附属高等学校
地球環境問題は、身近な問題であると同時にグローバルな問題でもあり、1教科・科目の取り組みだけでは、十分な成果を上げることは困難であり、広い視野や知識をもとにした総合的な理解や考察が求められるべきである。その意味において、新設された「総合的な学習の時間」で、横断的・総合的な課題についての学習活動の例として、「環境」が取り上げられていることは重要である。
005103
ごみ分別回収からリサイクルについて考える 森田 知寿   三重県立度会高等学校
現在、可燃ごみの減量・資源ごみ分別回収が必要とされているが、市町村によって回収方法が大きく異なる。そこで、学校から出るごみを出発点に、ごみの分別・リサイクルの方法をスライド中心に授業を進め、施設見学、実験を通して環境問題について問いかけた。

005104

八丈島産天然水の教材化−パックテストと味見による環境教育的アプローチ−

安部 卓郎   東京都立八丈高等学校

八丈島産天然水の教材化による理科および環境学習意欲の向上を検討した。市販パックテストを用いたCODおよび亜硝酸体窒素の測定結果から、八丈島産天然水は本州産市販天然水と同じ程度に汚染されていないことが示された。冷水・白湯・緑茶の状態での数値化した味見の結果から、八丈島の湧水や水道水が本州産市販湧水およびフランス産市販湧水と同じ、あるいはそれ以上に好まれる傾向があることが示唆された。生徒を対象とした事後アンケートからは、本教材が理科および環境学習意欲の向上に寄与したと考えられる。
005105
地域の特性を活かした生態の分野の指導 寺田 安孝    愛知県立成章高等学校
STS教材モジュールによる環境に関する授業実践をおこなった。最初に環境に関する意識を調べるためにプレアンケートを実施し、指導計画にもとづいて授業がおこなわれた。講義では環境に関する基本事項を、実験では海の環境について具体的に調べさせた。討論では、ディベートによって生徒に主体的に意見を述べさせた。最後にポストアンケートを実施し、生徒の意識の変化を評価した。その結果生徒の関心と知識が効果的に高められたことがわかった。
005106
理科課題研究「州原池」による環境教育 櫛田 敏宏    愛知教育大学附属高等学校
本校理科が取り組んだ課題研究で、理科教育として不足していた要素がある。自然に触れるという直接体験が不足していた。自然環境の調査という自然との直接体験を通して主体的に学ぶことは理科教育において重要である。これまでの実践で不足していた自然との直接体験を増やし、環境に働きかける実践力の育成をめざして、課題研究「洲原池」の指導を昨年度より始めた。
005107
発泡スチロールリサイクル−再発泡化について− 山本 幸子    愛知県立幸田高等学校
今年度より、容器リサイクル法が実施され、リサイクルに向けての動きが活発になってきている。そこで身近なプラスチックである発泡スチロールのリサイクルについて再発泡化の条件を検討した。発泡スチロールをトルエンやオレンジオイルの溶剤に溶解後、溶媒を蒸発させたものを細かく切断し、発泡化剤としてペンタンを用いて沸謄水中で再発泡化することにより、新たに発泡スチロールの成型品をつくることができた。