コード
分類
テーマ
発表者

013101

電気泳動法によるプラスミドDNAの検出〜鳥取東高校理数コースにおける課題研究の取り組みを通して〜 加賀田 剛   鳥取県立鳥取東高等学校
平成12年度、鳥取東高校理数コースでは、1・2年生を対象に10月〜3月の半年間、週1コマの授業時間帯を利用して課題研究を実施した。筆者のグループでは、「DNA」をテーマに設定し、プラスミドDNAの抽出とアガロースゲル電気泳動による検出を試みた。生徒の手によって、不明瞭ではあるもののプラスミドDNAの三態が検出でき、大きな成果を挙げた。これらの実験は、定量的・探求的な取り扱いや以後の発展・応用が可能であるという点で、今後検討の余地がありそうである。
013102
徳島県産生物の教材化について
中野 晴夫   徳島県立名西高等学校
徳島県はまだ豊かな自然があり、多くの生物が生息し残っている場所が多い。生物の調査をおこない資料を作成し、生徒の授業の中に取り入れる事により、郷土に生息する生物に対して、文化や思索を深め、自然や生物を保護をする態度を身につけることができる。長年にわたり、主に徳島県内の海洋生物や淡水魚の調査をおこなって、調査資料の作成と教材化をおこなった。吉野川の自然観察の本、徳島の生物の本、徳島県の海洋動物図鑑の本も出版し、教材として利用できるようにした。
014103
総合的な学習の時間における地学的内容の展開 品川 雅司   愛媛県立今治東高等学校
平成15年度から実施される「総合的な学習の時間」を先取りする形で、昨年度より学年進行の形で、「総合的な学習の時間」を実施することになった。地学は総合科学であり、「総合的な学習の時間」には最も適しているように思われる。そこで地学分野の内容を取り入れた指導について考えてみた。
014104
地学の実験・実習学習帳を作成して

谷内 康浩       高知県立高知東高等学校
森岡 美和(他3名)  高知県立高知西高等学校

授業をより楽しいものにしようとする地学の教員が集まり、実習を大切にしていこうとする観点から実験・実習学習帳を作成した。
@地学を初めて学ぶ人にも、教える人にもわかりやすい内容 A地域教材をできるだけ使用する B安価な材料で簡単にできる実験を入れるなど工夫した。また、実験・実習ワークシー卜のほか、巻末には高知県・四国に関する資料を入れ、生徒たちに身近な、地域にそくした資料が利用できるよう工夫した。
015105
地域をいかした探求学習 森田 知寿   三重県立度会高等学校
地域に関係深い題材を3種類(ごみ、宮川、お茶)設定し、現地見学・体験により興味・関心を刺激し、各自で調査テーマを考えさせることによって、生徒主体の意欲的な環境学習を促した。その結果、コンピューターを用いた報告書作成・プレゼンテーションのための再調査や情報収集などさらなる探求心の向上が見られた。
015106
ゴミ処理問題を考える−本館改築工事に伴って− 吉田 正義   愛知県立豊橋東高等学校
多くの環境問題の中で、一番身近なゴミ問題。校舎本館の改築工事に伴って多量の産業廃棄物が生じることを機会に、その産業廃棄物がどのように処理されているか、部活動のテーマとして調査・研究を行った。また、併せて、分別回収をしている校内のゴミを含む市内の一般ゴミの処理方法についても明らかにした。その成果は、文化祭などで展示発表するとともに、理科の授業において教材として活用した。
015107
西日本海岸の海産貝類雌の雄化について 須谷 昌之  島根県立大田高校
現在、極微量で動物に生殖異常を起こさせる物質が、いわゆる環境ホルモン(内分泌腺攪乱化学物質)として報道されている。
今までの化学物質汚染から考えて、無害と考えられるほどきわめて低濃度で影響を与えるやっかいな物質である。ほとんどの物質が、雄を雌化させており、特殊な測定装置でないとその濃度は測ることができない。

015108

酸性雨の分析・ケナフの蒸散能力の測定

十塚 正治  兵庫県立尼崎小田高等学校

本校では理数コースと普通科の理系クラスの生徒を対象に2年生で1年間、実験講座を実施している。環境をテーマに、酸性雨の分析とケナフの代謝を実験した。酸性雨では雨のpH、電気伝導度、各種イオン濃度(塩化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、カルシウムイオン)を測定した。ケナフではC3のケナフがC4のエノコログサ等より、より大きな蒸散能力をもつことが分かり、環境植物としての可能性を示した。

015109

微量な化学物質の理解における味見の教材化 −味覚を活用した環境教育への定量的アプローチ−

安部 卓郎  東京都立八丈高等学校
砂糖ほか試料4種およびペットボトル入り市販天然水を用いた味見の教材化について検討した。1%,100ppm,1ppm(w/v)試料水を合計15種類調製し,これらを味見した。その結果,1%試料水ではどの試料もよく識別された。また,クエン酸は比較的識別されやすい傾向があった。実験およびその前後に行ったアンケートから,味覚と身近な教材を利用した本実験は,微量な化学物質の定量的理解に寄与し,環境教育の教材として有効であると考えられた。