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023101

実践教材集「いのちはぐくむ地球とともに」の普及を 大阪府立西浦高等学校  東  文義
大阪府立芦間高等学校  明仁 憲一
大阪府立富田林高等学校 酒井 久一
大阪の理科教育は実学の伝統をもつ。産業の発展に理科教育が寄与してきたが、一方で深刻な公害ももたらした。新しい学習指導要領における理科新科目のあり方や環境・防災教育のあり方について、大阪府の研究会で議論し講演会を企画してきた、現場での積み上げをもとに、実践教材集「いのちはぐくむ地球とともに」を編集発行し、その普及をめざしている。
023102
八丈島産植物繊維の教材化−ビロウヤシほかを用いたnon‐NaOH紙作り−
東京都立八丈高等学校 安部 卓郎
八丈島において身近な植物であるビロウヤシほかを用いた紙作りの教材化を試みた。植物素材を用いた既知の紙作りに広く使われる水酸化ナトリウムの代りに、安全性の面で有利である炭酸ナトリウムが利用できることが分かった。市販されている圧力鍋を利用すると実験時間が短縮されることが分かった。市販されている塩素系漂白剤は、ビロウヤシ繊維の漂白に効果があった。理科学習の意欲向上および環境教育の観点から本教材は有益であると考えられた。
024103
総合的な学習の時間を活用した学校環境白書作成の試み 筑波大学付属駒場中学・高等学校 梶山 正明・大野  新
総合的な学習の時間を活用して、学校およびその周辺の環境測定を実施した。生徒の意見からテーマ(測定項目)別に班を作り、学校環境白書の作成を目指した。理科・社会科のティームティーチングで授業を担当し、生徒には測定場所の選定や結果の分析・考察について、できるだけ科学的な根拠に基づくものとなるよう指導した。この授業により、科学的な研究対象として、環境問題への興味・関心を高めることができた。
024104
自然放射線の測定

立教新座高等学校 渡部 智博

放射線Webによる放射線教育の支援活動プロジェクト(財、日本科学技術振興財団)」の活動の一つとして、「はかるくんII(改良型)」を用いた放射線の測定実験を実施した。(1)「化学化学IB」の授業ではキャンパス内の自然放射線を測定し、(2)「化学部」では30分毎の定点観測を試みた。今後は、インターネットを活用して学校間の情報交換を深めたり、定点観測を実施することを通して、自然放射線に関する認識を高めさせることができることがわかった。
025105
プラスチックや金属のリサイクル−教材化への取り組み− 富山県立氷見高等学校 西川 忠行
近年、アルミ缶やPETボトル、発泡スチロール等のリサイクルが注目をあびている。そこで、リサイクルに関する4つの実験(A.アルミ缶のリサイクル、B.PETボトルのリサイクル、C.発泡ポリスチレンのリサイクル、D.廃材のリサイクル)を行い、それらの実験が正しいリサイクルの概念を植え付けるための演示実験や生徒実験に使用できる教材かどうかを考察した。
025106
宮崎県における四万十層群について 宮崎県立宮崎商業高等学校 白池  図
国土交通省依頼の土地分類基本調査で、四万十層群を調査した。その調査で分かったことを発表すると共に、四万十層群が付加帯であることが判明したため、プレートテクトニクスの地域教材として活用していることを報告した。合わせて、宮崎県の高等学校における地学教育の現状も報告した。