コード
分類
テーマ
発表者
021101
112

ビースピを用いた実験とそのアンケート調査の検討 

東京都立練馬工業高等学校 野口 禎久
斜方投射と運動量保存のビースピを用いた生徒実験を行い生徒の「驚き度」等をアンケートによって調査した。その結果、おもちゃの利用により実験は印象的になるが、「驚き」をあたえるには意外性を持たせることが大切であり、実験精度を高める工夫もおろそかにしてはいけないことが再確認された。[114]
021102
513

生徒が感じる静止衛星の高さ

兵庫県立兵庫高等学校 森井 清博
物理Uの万有引力の分野において、生徒が体感する実験例は少ない。机上の議論だけではなく実験や作業をとおして物理を理解することも重要であるとの観点から、静止衛星の高さを求める測定に取り組ませた。非常に大雑把な測定ではあるが、生徒一人一人が、衛星放送のアンテナの向きから、目には見えない赤道上に並ぶ静止衛星の高さをイメージする助けにはなりうると考えられる。この結果を報告する。
021103
1500

視覚的に注目をひく物理教材

東京都立荒川工業高等学校 土屋 光義
本教材は、平成13年度東京都理科教育研究会・物理専門委員会研究発表大会において実践報告したものです。視覚的に注目をひくことは、教師のみならず生徒の好奇心をそそり、科学的な探求心をより一層高めると考えます。科学館などで工夫された演示実験までは予算的におよばないが、比較的安価な予算で、多くの生徒の注目をひく教材として、スクリーンに投影可能なベンハムのコマおよび電気振り子の応用である電気檻をここで紹介する。
021104
520

空気の物理−大気圧と空気の密度の測定実験−

愛知県立加茂丘高等学校 柴田 朝邦
スチール缶2個とゴム板を用いて簡易マグデブルグの半球を再現し、大気圧の定性的、定量的な実験を試みた。また、より厳密で簡易な測定を行うために、プラスティック注射器等を用いた実験方法を開発した。空気の密度の測定では、普通は空気の重さを測定することにより質量(重力質量)、密度を求めるが、空気の流れを電子天秤にぶつけることにより生じる力の大きさから空気の密度を求める方法を試みた。力積(基本的には運動方程式)の考え方を用い、慣性質量から密度を導く。この方法では、無重量状態でも測定できる利点がある。
021105
320

楽器を使った音の授業

東京都立高島高等学校 北村 俊樹
楽器を用いて実験を行いながら音について学ぶ授業法を開発した。その特徴は、@ストロボおよびハーモニクスを使い弦楽器の倍振動を観察する A振動数測定に鍵盤楽器と理科年表を用いた方法を開発した B実際の楽器で弦長や管長と振動数の関係を演示する C多くの楽器の長さと振動数の関係を授業でいつでも使えるようビデオに収めた D楽器でうなりと共鳴を観察させるである。音に対する興味を高め、楽器の原理がわかると生徒に好評であった。
021106
620

手作りコイルを使った電磁誘導の実験

兵庫県立教育研修所 宮垣 覚
生徒に理科の授業を積極的に取り組ませ、また考えさせる方法の一つとして、「生徒が行う演示実験」を行っている。実験器具を自作させることによって、市販の実験器具を使うだけでは得られない製作途中の苦労や発見、工夫を体感させられる。その経験を他の生徒の前で説明しながら演示実験をさせる。それを聞いている生徒も友達が実験を行っているということでより興味・関心を抱いて授業に集中している。今回は応用面においても重要な電磁誘導の法則の基本的な概念を効果的に育てることのできる演示実験を試みたので紹介する。
021201
332

ク干渉角0°で測るスペクトルの波長

奈良県立高取高等学校 田中 敏弘
徳島大会でCDを利用した1〜3次の干渉像を発表した。その内容は、スリットを固定した状態で干渉角小から干渉角大に変化させ、1次〜3次の干渉像を観察するという内容であった。そこで観察窓をCDの真上0°の位置に固定し、スリットの変わりに移動小光源で干渉像を観察しても、同じ内容を見ることができることに気が付いた。光源の位置角測定を1度以下にすることで、スペクトルの色と角度=波長の関係を求める装置とすることができた。
021202
1500

10種類の金属板の光電効果

奈良県立高取高等学校 田中 敏弘
トランジスターのダーリントン回路を利用した静電気チェッカーを製作し、これにより摩擦により生じた静電気を簡単に調べることができた。摩擦棒による静電誘導で、検電器の箔に(−)電荷を蓄えさせて確認し、それを利用して各種の金属板での光電効果を実験し、化学のイオン化傾向と対比してみた。アルカリ・アルカリ土類金属以外の10種類の金属についてテストした結果、意外なことが判った。 [712]
021203
1500

高校物理におけるビデオ教材の活用とビデオCD化への取り組み

富山県立滑川高等学校 木下 正博
高校物理では、生徒の興味・関心を喚起させ原理・法則の理解を助けるため、演示や生徒実験が重要である。しかし、授業時間数確保等の問題から、思う程実験ができないのが現状である。そこで限られた時間を有効に活用し、より効果的な授業展開を行うために演示や生徒実験の一部をビデオやビデオCD教材として開発した。
021204
321

室内で行う定量的ドップラー効果、その他

茨城県立境高等学校 岡野 道也
ドップラー効果実験を行っても定性的な実験が多く、多くの場合聞いて振動数の変化を確認するだけで終わりがちである。今回は自作ソフト「物理の世界」と内蔵マイク、ウインドウズ内のサウンドレコーダを使用することで取り込んだ音の波形、振動数を簡単に測定することができ、ドップラー効果等を定量的に取り扱えるようになった。(ただしVisual Basic 5.0以上が必要)

021205

1500

周波数分析による音の画像化と画像の音声化の試み

金沢市立工業高等学校 末栄 良弘
様々な音をFFT周波数分析することにより、そのパワースペクトルや声紋やゆらぎ(1/f)x などを解析した。ロボット音の作成や音データを画像化して模様やデザインの作成などを試みた。さらに、画像というものを音的に捉えて、その画像の色を分析してそれを音データに変換して、その画像が持っている音データを再生して試聴してみる。[320]
021301
1500

LEDを用いた信号機模型

茨城県立日立第一高等学校 根本 和昭 
信号灯の色は「赤・黄・青」と呼ばれているが、実際の色は「赤橙・橙・青緑」に近い波長の光が用いられている。ここでは、光の分野の導入として用いる為に、LEDを用いた、信号機 模型を製作し、波長と色の関係や、波長と視感度の関係などについて、考察した。また、色度図や、赤緑色覚変異等についても言及した。[330, 910]
021302
1440

Microsoft Excelを用いた物理現象のシミュレーション

学校法人清風学園清風高等学校 豊田 将章
従来の「板書」に代わる「動く板書」と呼べるようなプログラムを、Microsoft Excelを用いて作成した。様々な条件下での正確な概念図や動画を、短時間のうちに数多く見せることが可能になり、教育効果が向上した。また、製作途上に生徒の意見をとり入れることにより、製作過程自体が活きた物理教育の場になっている。
021303
114

放物運動指導法の工夫とダイナミックな生徒実験

東京都立世田谷工業高等学校 森田有宏

生徒がつまずきやすい斜方投の指導実践例を紹介する。また、スッチと古くなったテニスボールだけで簡単にできて、生徒が喜んで行う斜方投射の実験の方法を紹介する。さらに、敷地が狭く大規模な遠投ができない場合の実験方法とデータの解析方法についても探求を行った。
021304
1700

コンプトン波実在の可能性

長崎県立有馬商業高等学校 山本 文隆
コンプトン波長で単位振動する相対論的媒体(仮称光速エーテル)を仮定すると、運動電子の揺さぶりによりγ型とγβ型の2種類の波が現れる。γ型は周りの静止時光速エーテルとのわずかなずれで「唸り」を生じ、これは電磁波に一致する。またγβ型の波は電子波(物質波)そのものである。これらの波を用いると光電効果等の粒子支持の現象を波動説で説明でき、また二重スリットの問題を解決する。このモデルは、相対論や量子力学におけるパラドックスに対し(絶対空間存在の可能性も含めて)解決の糸口を開くかもしれない。
021305
1500

Webサイト「素粒子発見の歴史」の作成

愛媛県立内子高等学校  藤山 周治
元愛媛県立大洲農業高等学校 山本 奈歩
高等学校物理の「電子・原子」の分野に関する歴史的な実験を紹介するとともに,「高校生のためのインターネットでたどる20世紀物理学史」と題するWebサイトを作成し,インターネット上で公開した。また,共同研究の手段としてもインターネットを活用したので,その方法と併せて報告する。 なお、そのWebサイトのURLは、hhttp://www3.justnet.ne.jp/~stohyama/ である。[420]