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033101

高等学校生物における五界説の取り扱い 東洋大学付属牛久高等学校 加藤 正行
発表なし
033102
デジタルコンテンツを利用した授業
北海道江別高等学校  阿部 敏視
[要約] デジタルコンテンツとよばれる素材(動画、画像、アニメーション等)は少し前に比べると充実してきた感がある。このデジタルコンテンツを利用した授業の展開例と問題点について述べる。生物は実物を見せるのが一番ではあるが、実際に実験や観察がむずかしい生物やイメージをつかみにくいものを扱うときは、動画や画像・アニメーション等のデジタルコンテンツが利用できる。
[キーワード] デジタルコンテンツ プロジェクター 動画 プレゼンテーション授業
033103
普通科大規模校における課題研究の実践

北海道美幌高等学校    田村早奈英
北海道札幌拓北高等学校 綿路 昌史
同                佐藤  了  
同                中川真由美  
同                中澤  謙
北海道共和高等学校    安井真樹子

[要約]1学年9〜10クラスの大規模校である北海道札幌拓北高校において、平成7年度から断続的に生物Uの授業で課題研究に取り組んできた。その中から平成14年度3学年全クラスでの実践を紹介する。生徒からは苦労しながらも自らが考えて行動するよい体験が出来たという好意的な感想が多く得られた一方で、教員側では時間や労力の負担が大きく、多くの費用もかかった。幅広い実施には様々な方面の理解とその支援が必要である。
[キーワード]生物U 課題研究 課題研究テーマ
033104
紫外線・偏光に対するミジンコの走性

北海道札幌旭丘高等学校  杉山 剛英

[要約]昆虫の紫外線に対する感受性やミツバチの偏光を利用した帰巣能力については良く知られているところである。しかし、生徒実験としては扱いにくい分野でもあった。そこで、昆虫同様に複眼を持つミジンコで調べたとこ ろ、紫外線・偏光に対する走性を持つことがわかった。本実験は従来の物理的なアプローチに加えて、肉眼で観察できるミジンコを用いることによってより具体性を持つものとして構成実践したものである。
[キーワード]ミジンコ 紫外線 偏光 走性 環境 ミツバチ 昆虫 複眼
033105
キノコ標本の簡易製作  生物U課題研究より〜報告T〜 北海道岩見沢西高等学校  中島  憲
[要約]担子菌類標本は熱風乾燥標本が普通であり、生体の写真を同封して保存するなど実体標本として残す事が難しいとされている。以前発表したエポキシ接着剤の簡易標本を応用した担子菌類子実体の標本を考えて欲しいとの依頼があり、本校3学年次の生物U(当時4単位)の課題研究でテーマを提示し、生徒が試行した中から彼らの課題研究の成果として作成したHPより2点紹介する。試薬はどこの街でも購入可能な日用品である事を条件にした。
[キーワード] 担子菌類標本 キノコの標本 脱水・置換系列課題研究 日用品で行う実験

034101
地学マルチメディア教材の開発について 北海道野幌高等学校   石栗博行
[要約]開発したものは,北海道全19の活火山・カルデラ湖・地形(河岸段丘等の地形)などを,データベース化してパソコンで閲覧できるようにする教材ソフトである.画面構成は火山・湖・地形の説明文とその写真・動画・音声等を,視覚的に検索,閲覧ができるように工夫した.編集はHTML形式で行い,CD-ROMで頒布予定である.画像は著作権に配慮し全道の高校地学教員と,所属している研究サークル等が撮影したものを全て使用した.一斉授業における全体への掲示や,探求活動で生徒一人ひとりが興味のあるテーマを調べる手だてとすることが出来る教材になっている.
[キーワード]地学,マルチメディア教材, 北海道,活火山,カルデラ湖
034102
ドームの自作とプラネタリウム授業の勧めより楽しく魅力ある天文の授業のために  聖母学院中学高等学校  斉藤恭司
[要約]1クラスの収容数がある直径5〜6mのプラネタリウム・ドームを作り、天文の授業で活用している。  ドームは日常的な教室での授業とは違った雰囲気をもち、様々なAV機器を併用することで生徒の興味を引き付ける多彩な授業が可能である。段ボールを使った従来のものより丈夫な組み立て式の最新のドームを紹介する。このドームは4種類のほぼ同じ大きさの5角形と6角形パネルから構成され、自作に向いている。
[キーワード]教材開発 天文教育 プラネタリウム・ドーム
034103
衛星の運動の教材化 北海道札幌旭丘高等学校  杉山剛英
[要約] 宇宙は遠く手の届かないもので、天体の運行は難しくて素人ではわからないもの。天文学に興味はあるが理解は出来ないというのが今の日本の天体教育ではないだろうか。本教材は教師が自ら撮影した実写ビデオを用いて、遠く離れたガリレオ衛星や月の運動を簡易に解析するものである。本物を用いることによって生徒の興味と理解は大いに高まり、壮大な自然の営みに思いを馳せることができた。
[キーワード] 衛星 公転 月 ガリレオ 木星 周期 望遠鏡 ビデオ

035101
スーパーサイエンスハイスクールにおける環境科学T・U 愛媛県立松山南高等学校  藤江 義輝
[要約]新課程になって環境科学について、系統立てて組織的に高等学校で指導実践されている例は、「総合的な学習の時間」や「学校設定科目」に散見される。しかしながら、ほとんどが「理科」の枠にとどまっており他教科との連携等の面で工夫できる事例が多い。本研究は、演者が過去の教育課程から構想を温めてきたものを、平成14年度にスパーサイエンスハイスクールに学校が指定されたのを機会に独自にカリキュラム開発を行ったものを報告する。
[キーワード]スパーサイエンスハイスクール 環境科学 地域教材 カリキュラム開発
035102
高校における環境調査の可能性―金沢市内の河川水のCODとBOD― 石川県立金沢二水高等学校  谷口 豊
[要約]環境教育の普及により,種々の水質調査が行われている。本校化学部は平成10年より,金沢市内の河川10地点について,2か月に一度,JISによるCODの測定を行ってきた。その値の高い地点についてはその原因について調査した。さらに平成14年より,併せてその10地点において,CODと同時にJISによるBODの測定も開始した。
[キーワード]環境教育 水質調査 化学部 金沢市内の河川水 COD BOD 定点測定
035103
八丈島産温泉水の教材化―耳体温計を用いた湯冷め防止効果の検討― 東京都立八丈高等学校  安部 卓郎
[要約] 生徒にとって身近な教材である温泉水を用いて湯冷め防止効果について実験を行った.約42℃の水道水および温泉水それぞれを用い, 3分間手首までを加温した. 次に耳体温計を用いて5分間体温を測定した. その結果, 温泉水は水道水より0.1℃体温を高く保つ傾向があることが分かった. 多くの生徒は積極的に実験に取り組み, 発展的な学習に関心を示す生徒もいたことから, 本教材は理科に対する生徒の学習意欲を向上させる効果があると考えられた.
[キーワード]八丈島・温泉水・耳体温計湯冷め・身近な教材・学習意欲
035104
雪の結晶プレパラートの作成 北海道釧路星園高等学校  柳 敏
[要約]雪の結晶レプリカの作成法を改良し、確実に良好なプレパラートを得る方法(封入法)を考案した。封入法では、透明アクリル板上の結晶に封入液を滴下した後、カバーアクリル板をのせることでレプリカ液の白化を防ぐとともに、鮮明な観察像を得た。採取時の結晶構造は良好に保存されることを確認した。封入 液はアクリル10%を含む二塩化エチレンとした。
[キーワード]雪の結晶 レプリカ 封入法 カバーアクリル板 プレパラート
035105
ひウミネコLarus crassirostrisの教材化 北海道奥尻高等学校  塩見 浩二
[要約] ウミネコLarus crassirostrisは日本では身近にみられる代表的なカモメ科の海鳥である。ウミネコは平坦な草地に営巣し、集団でコロニーを形成する。また、ウミネコは営巣環境の悪化によりコロニーを移動することが知られている。そこで、本研究では自然環境を知る指標としてウミネコを捉え、環境教育としての教材化を目的として、ウミネコの繁殖生態に関わる基礎的調査を試みた。
[キーワード]ウミネコ、環境教育、教材化、繁殖個体数、一腹卵数、抱卵日数、孵化率、卵形

035106

小規模校が排出するCO2に関する一考察 北海道夕張高等学校  西野 朋和
[要約]温室効果をもたらす二酸化炭素の循環を論じるのは単純ではない.規模が大きすぎる事や複雑さの為であると思われる.そこで今回,生徒にとって身近な場所=高校に於いて排出される二酸化炭素の量が計算され,更に,夕張市の森林による二酸化炭素の吸収量も試算された.その結果,夕張市の森林は,生徒272名・教職員32名の小規模校(三間口)が排出する二酸化炭素の約2796倍まで吸収可能であることが示された.
[キーワード]二酸化炭素 環境家計簿 光合成速度 森林面積
035107
自然環境を生かした環境教育―環境調査と風・光・雪・氷の活用― 北海道江差高等学校  日下 哉
[要約]北海道の日本海岸に位置する「風の町」北檜山町において,生徒と地域が協力した風況調査をもとに5万分の1「風の地図」を試作し.このデータを生かし生徒手作りの木製羽根による500w風力発電を校舎屋上に立ち上げた.北海道中央北部の「太陽と雪の町」愛別町では,太陽光発電活用の交通安全標識を生徒・父母・教師の協力で自作し,国道沿いに設置した.環境教育には,地域環境の基礎調査がどうしても必要であり,各教科や総合的な学習の時間での活用が今こそ求められている。
[キーワード]環境教育 環境調査 自然エネルギー 風の地図 風力発電 小水力 北海道