コード
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分類
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テーマ ( 要約のあとの [ ]内の数は補助分類番号 )
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発表者
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031101
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1500
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凸面鏡(放物面鏡)の制作 | 愛媛県立伊予高等学校 田村 信悟 |
[要約]理科実験において、大型の器具を使用して行う実験は、生徒の印象に残る効果的な実験であると思う。しかし、現実には高価なことが多く、市販の器具は利用することが困難である。そこで、安価で、短時間で製作できる大型教材の製作について検討を行った。今回は、大型の凹面鏡の製作方法について紹介し、その活用方法について検討した結果を報告する。[300
1100 1140] |
031102
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322
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弦の共振の生徒実験への取り組み |
石川県立金沢二水高等学校 三井正一 |
[要約]平成13年度より20分程度で行える弦の共振実験(共振を利用した電源周波数の測定)を計画し、次のように実施した。(1)振動源として、打点式記録タイマーを工夫して使った(平成13年度)。また、新たに振動源を作成して使った(平成14年度)。(2)短時間で実験準備できるように測定台を作成した。(3)「大きな振幅の定常波が得られるような弦の種類とおもりの組み合わせ」など実験方法を考え、実験プリントを作成し、授業実践を行った。[312] [キーワード]弦の共振を利用した電源周波数の測定 振動源の工夫と作成 大きな振幅 |
031103
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332
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回折光を単色光源にした光の実験とその分光器の制作 |
奈良県西の京高等学校 石本 昇 |
[要約] 透過型回折シートにより分光した光を単色光源にして、回折実験を実施した。ヤングの実験、ニュートンリング、薄膜の干渉おいてもその光源を利用できた。そしてこの原理を応用して簡易分光器を制作した。この分光器では、光源の種類を変えないで連続スペクトルと線スペクトルが観察できる。[333] [キーワード] 回折光、回折格子、単色光源、いろいろな干渉実験、簡易分光器 |
031104
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331
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水ガラスを用いた光の屈折 | 東京都立久留米高等学校 佐藤 功 |
[要約] 水槽に水を入れ、水の下に高濃度の食塩水を入れ、屈折率の違いから水槽の反対側に置いた写真や物体の像が蜃気楼のように浮かび上がる実験は以前から知られていた。しかし、この実験は装置が大きくなり、小さな振動でも食塩水と水の境界面が混ざってしまう。実験装置を移動させるのも困難であった。生徒実験が可能なものとして、粘性と屈折率の大きな水ガラス(珪酸ナトリウム)を用いてコンパクトで安定した実験装置を作成した。[312
332] |
031105
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900
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鉛筆2本のスリットから鉛筆1本へ | (学)慈恵会札幌新陽高等学校 佐々木 基 |
[要約]デジカメと鉛筆スリットとロウソクを用いると、簡単に回折画像を得ることが出来る。 仕掛けが簡単で原理がむき出しになること、画像を共有することで、生徒の興味を惹きつけることができた。また、説明を極力控えた授業の進め方で、生徒の反応もよかった。しかし、考査結果に反映できなかったので、多くの方にご批判をいただき、改善しようと考え、紹介する。[332
910] [キーワード]回折、鉛筆スリット、デジカメ |
031106
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512
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脈拍で振り子の等時性を発見する生徒実験 |
北海道札幌啓成高等学校 石川 昌司 |
[要約] 勤務校普通科第1学年で文理共通週1時間目の「理科基礎実験」を行っている。この物理テーマとして「時間を測る」と題して、ガリレオにならって、脈拍で振り子の等時性を発見的に学習する実験を取り入れた。この授業結果を、生徒が得た測定データの統計を示しながら報告する。 [キーワード] 振り子の等時性、ガリレオ |
031107
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100
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「運動量」から始まる力学のすすめ |
北海道南茅部高等学校 堀 輝一郎 |
[要約] 新しい学習指導要領では、運動量の考え方が物理Uに配置された。物理Tしか履修しない生徒にとっては全く触れられない概念になってしまったのである。運動量の考え方がなぜ物理Uに配置されたのかはわからないが、本文では運動量がニュートンの運動の法則よりも重要な考え方である、という最近の動きを紹介する。本論文は運動の法則と同程度に扱ってほしいと提案するものである。[1000] [キーワード] 運動量、運動量保存の法則、力学、ニュートン、運動の法則 |
031201
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600
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ホールICを使った磁石のNSを見分ける装置 |
奈良県立高取高等学校 田中 敏弘 |
[要約] CDやDVDのセンサーとして使われているホール素子は現在ではホールICに進化している。これを使って磁石のNSを見分ける装置を製作し、ホール素子の原理の説明に利用する。[612] [キーワード] ホール素子 教材開発 磁極のNS |
031202
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412
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線の長さや太さと電気抵抗・合成抵抗・半 導体素子を音で見る |
富山県立水橋高等学校 高野 哲夫 |
[要約] 「実験を豊富に取り入れ、ものから学ぶ」ようにするために、演示実験を大いに取り入れている。また生徒の「実験の記録」をプリントにして返すと、大変興味を持って見、再び前の実験を考え直す機会となっている。ここではその中から「線の長さや太さと電気抵抗・合成抵抗・半導体素子を音で見る」の実験例と授業の中の生徒の「実験の記録」の作品を大いに取り入れた実験集の紹介をする。 [キーワード] 演示実験 生徒の記録 電気抵抗 合成抵抗 半導体素子 音で見る |
031203
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620
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「うず電流」とその指導法 −交流モーターについて− |
東京都立三鷹高等学校 澤崎 陽彦 |
[要約]電磁誘導の応用で、交流電源から2つのコイルを並列につなぎ、アルミ缶を回転させる実験を行った。コイルの1つにコンデンサーを接続すると交流電流の位相差で回転磁場が生じる。そのときうず電流がアルミ缶に発生して磁場の回転方向にアルミ缶を回転するトルクが生ずる。本実験は古くから行われ、すぐれた報告も多いが、意外と簡単な材料で、電磁誘導の本質をえぐり出すことができ、現代的な視点からも極めて興味深い教材である。
[611 612] [キーワード]電磁誘導、交流モーター、回転磁場 |
031204
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114
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抵抗を受ける物体の運動 |
東京都立南野高等学校 土屋 博 |
[要約]物理Tでは,抵抗を受ける物体の運動を扱うことになっている。多くの教科書で,液体中を落下する物体の運動を扱っている。その演示実験と生徒実験の方法を提案します。定量実験では,直径が6mm〜10mmくらいの大きさになると,速度の2乗に比例する抵抗を受け,0.5mmくらいの大きさの場合は速度に比例する抵抗を受ける。生徒実験をさせる場合は,教科書に掲載されているグラフが描けることを確認する程度が適当であると考えられる。 [キーワード]抵抗力 終端速度 食器用洗剤 生徒実験 速度計(ビースピ) |
031205 |
100
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一つの教材にこだわったさまざまな実験の可能性 |
北海道札幌厚別高等学校 松田 素寛 |
[要約]実験を行う時にさまざまな教材(物)を使うが、多くの実験に共通に使える教材(物)が少ないように思われる。ある一つの教材(物)を用いて、物理(力学)現象を少しでも多く説明することができるのではないだろうか。その一例を示したい。[113
114 122 213] [キーワード]教材(配線用カバー)・探す・簡便さ |
031206 |
1600
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新学習指導要領での「物理T」の指導法について |
愛知県立小坂井高等学校 山畑 真樹 |
[要約]本研究は、平成15年度から実施されている高等学校学習指導要領での「物理T」と現行の学習指導要領での「物理TB」の学習指導内容の違いを明確にし、「物理T」での効果的な学習指導法を考察した。また、中学校から高等学校に移行統合される内容を明確にする。そして、抜本的に変更された電気分野についての
指導法を考察し、教材開発をした。[1500] [キーワード]高校物理 新学習指導要領 教材開発 電磁気学 中学校理科 光通信 |
031301
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1420
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Microsoft Excelを用いた気体分子運動のシミュレーション(作成方法と使用例) |
大阪府学校法人清風学園清風高等学校 豊田 將章 |
[要約]気体分子運動論や気体の状態変化を教える授業では、目に見えないものを扱う分野であるだけに、抽象的な説明をせざるを得ず、生徒にとってはかなり理解が困難な分野である。そこで、現象のイメージが掴みやすくなるようにと、Microsoft
Excelのグラフ機能とマクロ機能を利用して、容器内の気体分子の振る舞いを再現したシミュレーションを作成したので、その作成方法と使用例を紹介する。[520
521 1400] [キーワード]シミュレーション 物理 気体分子運動 教材開発 Microsoft Excel |
031302
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320
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WAVEとMIDIによる音波実験ソフトの製作 |
石川県立小松工業高等学校 端井 孝憲 |
[要約]高校物理で学習する音波について、生徒一人一人が主体的にパソコンを利用しての音波実験ができないかと考えて、このソフトを製作した。このソフトを利用することにより、可聴音の実験・音色の実験・うなりの実験・アクティブノイズコントロールの実験・和音の実験・無限音階の実験・シンセサイザーの原理の実験・管楽器倍音分析の実験・ドップラー効果と疑似衝撃波の実験など、実験を通しての音波全般の学習ができる。[1400
920] [キーワード]音波合成 音波倍音分析 複数音同時再生 周波数変更再生 MIDI音源 |
031303
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320
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映像と音声分析ソフトで学ぶ「音・波動デジタル教材」の開発 |
東京都立青山高等学校 北村 俊樹 |
[要約]プロジェクターを使って教室で授業を行うための、音・波動のデジタル教材を科学技術振興事業団JSTと協力して開発した。内容は、1)波形記録・表示、FFT、発振器の機能を持つ計測ソフト 2)授業提示用の静止画や動画素材
3)ワークシート、教師用マニュアル 4)学習プラン作成ソフト である。インターネットまたはDVD上のデータをダウンロードし、パソコンで映像を見せたり実験を行いながら授業を行う教材である。この教材はJSTのホームページから利用できる。[300
310 320 321 322 311 312 313] [キーワード]計測ソフト、パソコン計測、 FFT、ビデオ教材、JST、インターネット |
031304
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1400
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ExcelのVBAを利用したパソコン計測 |
北海道旭川東栄高等学校 保格 秀規 |
[要約] 今回紹介する計測例はExcelに附属するVisual Basic(VBA)にEasyCommモジュール(プログラム)を利用し、市販で安価なデジタルマルチメータ(以下DMM)を介して計測する。また計測したデータは、Excelのシートに入力され、グラフ等の加工が簡単であり、データを配布する場合の汎用性に優れている。手軽にパソコン計測できる演示実験ツールとして報告する。
[1410] [キーワード] Excel、VBA、EasyComm、DMM、 USBtoSerialCable |
031305
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動画で深める物理の世界」CD-ROM作成について | 北海道札幌西高等学校 木村 宣幸 | |
[要約]北海道高等学校理科研究会ではこのたび、物理実験動画集CD−ROM「動画で深める物理の世界」を作成した。授業の中で生徒に物理実験の映像やストロボ画像等をゆっくり見せながら教員が説明することで、物理の理解をより深めることを目的としている。また、エクセルを用いた波動シミュレーション、動画合成ソフト「どう見る君」等も収録した。CD−ROMの概要について説明する。
[キーワード]動画、デジタルコンテンツ、動画加工、波動シミュレーション、CD−ROM |
031306
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1600
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新学習指導要領での物理T・Uの指導案の研究 |
大阪府大阪教育大学教育学部附属高校平野校舎 川内 正 |
[要約]今年度の高1以降の,新指導要領で学んで高校に入ってきた生徒は,物理分野ではどのような学習をし,どのような自然観・概念・処理能力を持っているのか。指導要領からそれを考察し,高校での指導の方向を探る。 [キーワード]新指導要領,小中からの移行,もの,力,質量と重さ,仕事とエネルギー |
031307 |
1600
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高校物理のエポニム調査 | 北海道札幌清田高等学校 鶴岡 森昭 |
[要約]高校物理教科書に掲載されている物理学者60名について、その知名度を3段階の評定尺度で物理を履修している2年生78名と3年生66名を対象に調査した。生徒の物理学者に対する知名度の知見は、物理に対する関心度・理解度を探るために重要であり、教科指導の焦点を絞る上で有益であると思われる。
[キーワード]高校物理、エポニミー、エポニム、知名度、調査 |