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分類 | テーマ ( 要約のあとの [ ]内の数は補助分類番号 ) |
発表者 |
052101 | 999 | 有毒ガスの発生を伴う実験の注射器を用いた実験法 | 東京都立国分寺高等学校 溝口 克彦 |
[要約] ドラフトの設備の整っていない場所で、塩素、二酸化硫黄、一酸化窒素、二酸化窒素、硫化水素など有毒気体の発生を伴う実験を行うため、規模を縮小し、注射筒を用いて行った。 [1099] [キーワード] 塩素 二酸化硫黄 一酸化窒素 二酸化窒素 硫化水素 実験法 注射器 | |||
052102 | 402 | 鉄の不動態を作るための工夫 | 東京都立三田高等学校 酒井 秀樹 |
[要約] 教科書に「濃硝酸に鉄を入れると表面に酸化被膜をつくり不動態を形成する。」とある。しかし、磨いた鉄くぎを濃硝酸に入れても激しく反応してしまい不動態にはならない。瞬間的に振ると、溶解反応が止まり、不動態ができるが、うまくいかないこともある。不動態をつくるための方法を検討した。検討したところ以下のことがわかりました。1)濃度の大きい発煙硝酸を使う。2)濃硝酸の温度を15℃以下にする。3)短時間電解研磨という方法で鉄表面を滑らかになるように加工する。 [1202] [キーワード] 不動態 酸化被膜 鉄 濃硝酸 電解研磨 | |||
052103 | 302 | 短時間で正確にできる過酸化水素の分解速度測定 | 東京都立戸山高等学校 吉田 工 |
[要約] 過酸化水素の分解速度を短時間で正確に測定できる装置の紹介。過酸化水素の分解で発生する酸素の体積を計測し反応速度を測定。短時間で正確な測定ができるようにディスポーザブル注射器でガスビュレットを自作した。小型であるため、液量も少なく、測定も短時間で済む。また精度の高い測定を短時間で行うことができる。 [キーワード] 反応速度 過酸化水素 塩化鉄(V) ガスビュレット ディスポーザブル注射器 | |||
052104 | 1102 | 化学の授業におけるデジタルコンテンツの活用 | 大阪府立北野高等学校 原田 公彦
大阪府立北野高等学校 堀川 理介 |
[要約] 生徒にとって難解とされる「蒸気圧」の概念について、その理解を支援するため、コンピュータシミュレーションを用いたデジタルコンテンツをNPO千里アーカイブステーションとの連携により開発した。また、周期表の1族・2族・17族を中心とした「実験映像」を本校で収録し、データベース化したコンテンツを同様に作成した。 [201] [キーワード] デジタルコンテンツ 蒸気圧 実験映像 教材開発 | |||
052105 | 306 | 融合型科目を視野に入れた理科実験の指導 −ダニエル電池の起電力を求める実験− | 三重県立四日市高等学校 岡本 亙 |
[要約] 化学で扱うダニエル電池の起電力を、物理で扱う起電力の方法を用いて実験を組み立てることにより、科学技術系分野に進む生徒に対して科学の研究方法を学習する教材を考えた。今日の高校生は、細分化された教科・科目の知識を獲得しているが、相互の関連や他への応用に弱いと言われる。他科目融合の視点から教材を見直すことで、これらの課題に取り組んでいきたい。 [キーワード] ダニエル電池 起電力の測定 スーパーサイエンス | |||
052106 | 101 | イオンをどう教えるか | 大阪府立高津高等学校 田中 芳和 |
[要約] 新課程で入学してきた生徒は、イオンに対する概念がなく、組成式を作れない生徒も多い。そこで、ヨウ化亜鉛や臭化銅(U)の水溶液に電流を流すことによりイオンの存在をイメージさせた。これらの実験では、亜鉛、銅の析出やヨウ素、臭素の生成が見られ、実験後の溶液の色も変化するため、水溶液中に電気を帯びた粒があることを生徒は理解できた。また、イオンのモデルを用いることにより組成式をより容易に作ることができた。 [キーワード] ヨウ化亜鉛 臭化銅(U) イオン モデル | |||
052107 | 203 | マレイン酸の脱水は分子内か分子間か | 東京都立駒場高等学校 田中 義靖 |
[要約] マレイン酸は分子内で脱水して無水マレイン酸になることは教科書に記載されているが、エタノールの脱水が温度によって分子間だったり分子内だったりすることから、マレイン酸も分子間で脱水することはないのかという疑問を抱く生徒が出てくる。そこで、マレイン酸の五酸化二リンによる脱水で得られる無水物の分子量を沸点上昇から求めたところ、分子内で脱水が起きていると推測させることができた。 [501] [キーワード] マレイン酸 無水マレイン酸 脱水反応 沸点上昇 分子量測定 | |||
052108 | 202 | 山本進一先生の水ボイルの実験 | 東京都立駒場高等学校 田中 義靖 |
[要約] ボイルの法則の実験では、気体にかかる圧力をどのようにして変えるかが問題であるが、山本進一先生が考案された実験は、水圧を利用していて、水上置換で捕集した気体の体積を測定する際に水面を合わせなければならないことに気づかせるなど活用範囲が広く、簡単な操作と単純な計算だけでボイルの法則が確認できるものであった。発表者の所属校で実践したところ、結果の班毎のばらつきが少なく、生徒にとって自信のつく定量実験だと確認できた。 [999] | |||
052109 | 599 | 身近な酵素パワーを探る | 富山県立滑川高等学校 浜岡 泰成 |
[要約] 「酵素」は洗剤や消化薬として日常生活でよく利用されるのにもかかわらず、旧学習指導要領による高校化学の授業においては、あまり実験教材として用いられていなかかった現状がある。そこで、酵素の基礎的な実験のHOW TO (ヨウ素デンプン反応を利用)や、より簡単で短時間にできる実験(ウロペーパー利用)について調査・研究を行った。酵素を利用して水飴づくりの実験例などについても紹介する。 [1202] [キーワード] 教材開発 酵素 ヨウ素デンプン反応 ウロペーパー 水飴づくり | |||
052110 | 203 | 浸透圧を科学する | 奈良県立畝傍高等学校 風間 清光 |
[要約] 市販の浸透圧装置に代わるもので、身近なものを使い、浸透圧に関する安価でシンプルな装置を開発することを3年前から活動のテーマとしている。具体的には、新しい定性的な実験や定量的な実験を行うことを通して、「浸透圧とは何か」というイメージが順次明確になる実験開発を化学部員と共に行った。 [303] [キーワード] 浸透圧 グルコース水溶液 平衡状態 エントロピー | |||
| 602 | ビタミンCの分子量測定 | 東京都立武蔵野北高等学校 守本 昭彦 |
[要約] ビタミンC(L-アスコルビン酸)の結晶は安定で、秤量しやすい。ビタミンCの水に対する溶解度は大きく、安全性も問題なく、実験の素材として最適の物質である。 ビタミンCの分子量を中和滴定によって測定する教材を開発した。教材では、ビタミンCの電離定数K1、K2を測定し、酸の価数についての根本的な原理を考えることができた。 [304] [キーワード] ビタミンC L-アスコルビン酸 分子量 中和滴定 電離定数 酸の価数 | |||
| 101 | 簡単に演示するリンの同素体 | 東京学芸大学附属高等学校 岩藤 英司 |
[要約] 簡便に、二酸化炭素中で赤リンを加熱することにより、赤リンから相転移した黄リンを得、黄リンの自然発火を演示することができた。さらに、同じ実験装置を用いて、酸素中での赤リンの燃焼を生徒に演示し、リンの同素体について、生徒の理解を深めることができた。これらの変化を容易に繰り返し示すことができるので、リンの同素体の学習に効果的である。 [403] [キーワード] 黄リン 赤リン 同素体 相転移 発火点 | |||
| 502 | アセチレンの付加反応の心得 | 東京都立科学技術高等学校 澤田 富雄 |
[要約] アセチレンと臭素水との反応は遅い。反応を早めるために@臭素水の濃度を濃くし、A温度を高めに設定し、B空気と比較をして、空気の場合より色が薄まることを確認するとよい。変化はまず気相で、次に液相で確認できる。なお、臭素水の色が完全に消えるように臭素水の濃度を小さくするのは好ましくない。水酸化カルシウム(カルシウムカーバイドから生じる)や臭素の揮発性が原因で臭素水の色が消失する可能性が大きくなるからである。 [403,501] [キーワード] アセチレン 臭素水 付加反応 水酸化カルシウム 石灰水 | |||
| 403 | 二度とできない化学実験集(その3) | 埼玉県高等学校理化研究会化学研究委員会「二度とできない化学実験」班 埼玉県川越市立川越高等学校 藤井 喜英 |
[要約] 取り扱う物質の安全性や、試薬入手の困難さ、実験器具・設備の不足などの問題により実験や観察を行いにくい領域がある。このような領域では、教科書や図説などの写真を用いて授業を展開するが静止画ゆえに途中の過程がわからないなどの問題点がある。今回は『リン』を題材にいくつかの実験を実施し映像化した。 [キーワード] 黄リン 赤リン 実験映像 | |||
| 403 | 濾紙付着硫黄の利用 −濾紙付着硫黄とゴム状硫黄のコロイド試薬、硫化剤、入浴剤、農薬への応用− | 山形県国立鶴岡工業高等専門学校 金綱 秀典 |
[要約] 硫黄の同素体の実験後に、濾紙に付着した硫黄、ゴム状硫黄が残る。濾紙が付着したままの硫黄から、硫黄化合物と濾紙などの廃棄物に分離する方法を考案した。また同素体の実験には再利用できないゴム状硫黄も硫黄化合物に変えた。この硫黄化合物の利用方法も考えた。 [1003,400,204] [キーワード] 濾紙付着硫黄 ゴム状硫黄 硫黄コロイド 硫化剤 入浴剤 農薬 | |||
| 1301 | Ni−MH充電池を使った水素吸蔵合金の実験 | 愛知県愛知教育大学附属高等学校 足立 敏 |
[要約] 環境に優しいクリーンなエネルギーとして水素が脚光を浴びている。その水素を吸蔵することができる水素吸蔵合金について、高校生でも取り組むことのできる実験・観察の方法を模索してみた。市販のNi-MH電池の負極を取り出し、そこに使われている合金が実際に水素を吸ったり吐いたりする様子を観察する。課題研究として生徒が行った実験をもとに、高等学校で実施可能な実験を紹介する。 [1302,1202] [キーワード] 教材開発 課題研究 水素吸蔵合金 Ni-MH電池 水素 活性化 | |||
| 504 | ベンゼンを用いるマイクロスケール実験教材の開発 | 広島県私立広島学院中・高等学校 井上 正之 |
[要約] ベンゼンの臭素化とニトロ化の、マイクロスケール生徒実験教材の開発を行った。臭素化では、実験の安全性を高めるために系中で臭素を発生させ、硝酸銀と超音波によって反応を促進した。また生成物の単離に「脂取りフィルム」を用いることで、有機溶媒の使用を避けた。ニトロ化では、濃硫酸の代わりにクロマトグラフィー用シリカゲルにホウ素酸化物を担持した「ホウ酸シリカゲル」を用いることで、強酸性廃液の軽減を図った。 [キーワード] マイクロスケール実験 脂取りフィルム ホウ酸シリカゲル | |||
| 1400 | 科学読み物「ろうそくの科学」 −生徒の読書感想文から− | 大阪府四天王寺高等学校中学校 高野 裕恵 |
[要約] マイケル・ファラデーの「ろうそくの科学」第1講を取り上げ、その読書感想文を生徒に課したところ、 おもしろいと考える生徒とむずかしかったと感想を述べる生徒に二分した。また、むずかしかったと書いた生徒でも、ある部分については興味・関心を示した。この結果から、科学読み物が高校生にとってどんな役割をもつかを、考察してみた。 [801,799] [キーワード] 科学読み物 ろうそくの科学 マイケル・ファラデー 高校生 理科教育 | |||
| 703 | 科学の国際性と普遍性 | 大阪学院大学高等学校 田中 正樹 |
[要約] トムソン(1897)の陰極線管からハイゼンベルグ(1927)の不確定性原理に至る30年間の量子論の発展は物理・化学に止まらず科学全体に及び宇宙を身近に感じさせ、ミクロな世界を飛翔させた。50年後の1979年には海外の影響の有無は別として化学Uに量子論が取り入れられた。低学力化の中、我々は生徒達の科学への関心を取り戻し科学的知見力を養成するべき時代が来た。科学には国際性と普遍性が存在し科学はそれらに支えられそれ故に現代の多くの技術開発も存在する。Netscape Communication の時代はといえ、科学的な内容の多くの記事を理解するのに科学的知見力は必要である。高度通信技術の御陰でニュースは音声・画像・記事に換え地球を回る。UCLAにて教鞭を執るDR.KEIJI Matsumotoに相談依頼しUSAの高等学校のTextを入手することが出来た。 [705] [キーワード] 国際性 普遍性 生活科学 USA 変遷 教科書 教育事情 生化学 | |||
| 103 | ドライアイスを用いた実験について | 東京都都立大学附属高等学校 村田 吉彦 |
[要約] ドライアイスを用いて、分子結晶、昇華、気体の分子量、酸性酸化物からオキソ酸の生成、加減圧下での融解と凝縮、酸の電離、アンモニアソーダ法などの実験を行った。実験は、質問紙によるアンケート、生徒からの聞き取り、同僚の教師の演示実験を観察するなどの手法で分析した。生徒の視覚、味覚、触覚、聴覚の4つの感覚を刺激し、生徒が参加できるように実験を組み立てた。わかりやすく単純であるが、意外性のある実験が生徒に好評であった。 [201,801,403] [キーワード] ドライアイス 分子結晶 昇華 分子量 酸性酸化物 オキソ酢酸の電離 アンモニアソーダ法 結果の板書 わかりやすい実験 | |||
| 601 | メタノールと活性アルミナの反応 ‐発生する混合気体の定性分析‐ | 東京都立八王子東高等学校 貝谷 康治 |
[要約] メタノールを加熱した活性アルミナに接触すると気体が大量に発生した。活性アルミナは脱水触媒や脱水素触媒として働く。そこで、発生した気体には、水素、一酸化炭素、ジメチルエーテルが含まれると考え、成分気体を定性分析する方法を検討した。発生した気体は水上置換法で捕集した。この気体は、塩化パラジウム紙を黒変し、また、酸性塩化銅(T)水溶液に吸収された。このことより発生気体中に一酸化炭素COが含まれると判断した。 [1302,503,604] [キーワード] 活性アルミナ 触媒 メタノール 一酸化炭素 水素 ジメチルエーテル | |||
| 503 | 油脂のケン化におけるアルコールの効果について | 東京都立葛西南高等学校 関 登 |
[要約] せっけんの製造実験において原料油脂とアルカリ水溶液に、さらにアルコールを添加することが多い。このアルコールの役割は「油脂とアルカリ水溶液をよく混和させるため。」とされているが、油脂のエステル交換反応を経由することによって反応速度を速める効果が大きいことが判明した。 [604,807] [キーワード] せっけん ケン化 アルコール エステル交換 メチルエステル TLC | |||
| 1400 | 授業に役立つ材料・素材リサーチ | 埼玉県高等学校理化研究会化学研究委員会 授業に役立つ材料・素材リサーチ班 今井 緕q 清水 武田 長沢 |
[要約] 一昨年より始まった実験や授業で活用できそうな材料や素材、書籍、ネットのサイト、通販、店舗などを紹介する活動を報告する。また、この調査結果の授業への活用を図るための教科書単元及びカテゴリー別の分類と授業への活用の例や可能性について報告する。 [799,999,1199,1299] [キーワード] 材料 素材 調査 授業への活用 分類 | |||
| 1203 | スチール缶を使った化学の成果と役割を学ばせる授業 | 埼玉県立大宮武蔵野高等学校 岩田 久道 |
[要約] 高校化学の導入として、まず濃硫酸の性質を理解させ、濃硫酸を使ってスチール缶のコーティングをはがした。さらにそのスチール缶を希硫酸と反応させ、硫酸鉄(U)七水和物をエタノール下で再結晶させた。そして、その結晶をアルカリ下で空気酸化させマグネタイトを作り、化学変化で鉄の磁性を段階的に変化させた。このことを通じ、物理変化と化学変化の意味、実験操作の習得、および科学技術における化学の役割を考えさせた。 [1202,402] [キーワード] スチール缶 濃硫酸 硫酸鉄(U)七水和物 再結晶 吸引ろ過 磁性粉 マグネタイト(四酸化三鉄) 物理変化と化学変化 鉄の再利用 化学の役割 | |||
052306 | 507 | 生分解性プラスチックの合成方法の研究 −ポリ乳酸(PLA)の合成実験の教材化− | 愛媛県立三島高等学校 八木 康行 |
[要約] 近年のグリーンケミストリーといった言葉に代表されるように、環境問題意識の向上もあり、新課程では生分解性プラスチックが取り上げられている。今回、生徒の環境問題への意識向上を図る意味で、代表的な生分解性プラスチックであるポリ乳酸(PLA)の合成実験の教材化を研究・検討し、アルミカップを用いた簡単なポリ乳酸の合成方法を提唱した。また、曳糸性・分解性の実験を行った。 [1000,1300] [キーワード] ポリ乳酸 PLA 生分解性プラスチック 環境問題 グリーンケミストリー | |||
052307 | 502 | クレヨンを使ったアルカンの実験 | 茨城県立下妻第一高等学校 山中 孝男 |
[要約] クレヨンをアルカンとして扱い、溶解、燃焼及び置換反応の実験を行った。ク レヨンをヘキサンに溶かすと、アルカン部分だけが溶解するのでろ過によって顔料とアルカンに分離できた。燃焼実験では、すすを出しながら燃えた。臭素の置換反応では、時間がかかるものの臭素水の色を消失させることができた。 [キーワード] クレヨン アルカン 溶解 燃焼 置換反応 | |||
052308 | 103 | 生徒実験・結晶の性質を比較する | 大阪府東豊中高等学校 森本 均 |
[要約] 物質がイオン、分子、原子からなることの記述はあるが、これらを実験や観察を伴って記述している教科書が極めて少ない。また、扱われていても、実施しにくいものが多い。化学Tでも化学Uでも利用できる結晶についての生徒実験を紹介する。@生徒にとって身近な物質であること。A実験の準備や後始末が簡単であること。B授業時間内に出来ること。C費用がかからない事。などに留意して開発した。 [1202] [キーワード] 生徒実験 結晶の性質 電気伝導性 溶解性 融解性 | |||
052309 | 203 | 疎水性液の両親媒液への溶解と水の影響 | 大阪府大谷中・高等学校 西田 哲也 |
[要約] 現行の高等学校化学Uに溶液の溶解の項目があり、所謂、溶ける、溶けない(又は、溶けやすい、溶けにくい)の原理説明と確認実験が記載されている教科書が多い。その中で、液体どうしの相互溶解性として、疎水性をもつ有機物ヘキサンとエタノールの溶解実験を採りあげている教科書があるので、この実験の注意点と課題研究の発展性について述べる。 [500,703,1301] [キーワード] 疎水性液 両親媒液 水 ヘキサン エタノール 溶解 分離 ギブスの三角図 | |||
052310 | 305 | 濾紙電気泳動を用いた酸化還元の授業 | 兵庫県立大学附属高等学校 橘 勇治 |
[要約] 濾紙電気泳動は、泳動液をしみ込ませた濾紙上で電気泳動を行うもので、1960年代以前に使われていた手法である。現在では実用的な面で用いられることはないが、原理が単純で複雑な装置を必要としないため、ペーパークロマトグラフィー同様、教育現場では有効であると思われる。本研究では、万能pH試験紙を用いた濾紙電気泳動による水溶液の電気分解の授業実践と、濾紙電気泳動の手法を用いた酸化還元の授業について報告する。 [306] [キーワード] 酸化還元 電気分解 電気泳動 濾紙電気泳動 |